ニュージーランドの先住民マオリ族と英国の君主との間でワイタンギ条約が調印された日(1840年2月6日)を記念する、ニュージーランドの歴史上とても大切な日です。

【なぜ条約が必要になったの?】

18世紀後半から、多くの開拓者がヨーロッパからニュージーランドに渡りました。1839年までには、およそ2000人のヨーロッパ人がニュージーランドにいたと考えられています。次第に先住民マオリ族と移民との間で土地や権利を巡る争いが絶えなくなり、1840年2月6日、北島のベイ・オブ・アイランドにあるワイタンギで、ワイタンギ条約が結ばれました。

【条約の問題も発生!?】

ワイタンギ条約は次の3か条からなります。

  1. 全てのマオリ族は英国女王の臣民となりニュージーランドの主権を王権に譲る。
  2. マオリの土地保有権は保障されるが、それらの土地は全てイギリス政府へのみ売却される。
  3. マオリはイギリス国民としての権利を認められる。

条約は英語で作成されたため、文化や言葉の違いにより、双方の条約の解釈が異なり、条約締結後も問題が多く残されました。

【ワイタンギ・デーには】

ワイタンギ・デーは、ワイタンギの町はもちろん、全国各地で様々なイベントが行われています。
また、ワイタンギにある「ワイタンギ・トリティ・グラウンド」は、博物館やマオリの文化ショー、ガーデン、アートギャラリーなど見所がいっぱいで、ニュージーランドの歴史を学べるスポットです。